クラス分けについて

「クラス分け/Classification」は、パラスポーツの特長のひとつです。障害と言っても程度が個々人でさまざまのため、障害の程度が競技結果に影響しないように、同程度の障害で競技グループを作ることを「クラス分け」と言います。

各選手に障害の程度でポイントを付け、出場する選手の合計ポイント数を範囲以内にしなければならない団体競技もあります。ゴールボール競技は元々視力や視野の障害の差による不公平をなくすために、試合では光を全く通さないアイシェードという目隠しを付けて競技を行います。そのため、現在のルールではクラス分けによるチーム編成は行われていません。パラリンピックを含む国際大会は、この「クラス分け」を受けないと出場ができません。しかし、日本ゴールボール協会が主催する国内大会は「クラス分け」を受けていなくても出場ができます。

視覚障害者の国際大会でのクラスは、B1からB3まであり、ステイタスの「Confirme」か「Fixed Date(期限)付きのReview」であれば国際大会に出場が可能になります。クラス分けを受けていなければ競技大会の出場資格は得られません。この国際クラス分けを判定する人は、国際パラリンピック委員会(IPC)と国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)に認定された国際クラス分け委員(クラシファイア:眼科医または海外ではオプトメトリストも可)です。

ゴールボール競技でのクラス

日本の障害者手帳の障害程度とは異なる基準です。視力の測り方、視野の測定方法も異なります。

B1

良いほうの眼での視力が(0.0025)より悪い。

B2

良いほうの眼での視力が(0.032)から(0.0025)まで。または視野の直径が10度未満。

B3

良いほうの眼での視力が(0.04)から(0.1)まで。または視野の直径が40度未満。

クラス分けを受ける準備

クラス分けを受けるためには、眼科医が作成する医学診断書(MDF:Medical Diagnosis Form)が必要です。有効期限は作成してから12カ月です。MDFをIPCやIBSAに提出することで、クラス分けを受ける許可が得られます。クラス分け予定時期から3カ月以上の余裕をもって眼科医にMDF作成をしてもらわなければなりません。眼科では、視野検査やその他重要な検査が多数あります。多くの施設は予約制で行っており、どの施設もすぐに予約が取れるところはほぼないと思います。少なくとも半年前からMDF作成のための準備(眼科受診)をしておくことをお勧めします。現在のところ、MDFは眼科医であればだれでも書くことができます。しかし、検査が多岐にわたり診断も難しいことから、断られるケースもあります。現在、障害者スポーツ医の資格を持った眼科医が全国にかなり増えてきております。当協会にご連絡いただければ、障害者スポーツ眼科医をご紹介することも可能です。

ステイタスとは

クラスとは別に「ステイタス」が決められます。ステイタスには、

  • 今後クラス分けを受ける必要のない「Confirme(C)」
  • 必要時クラス分けを受ける「Review(R)」
  • 初めてクラス分けを受ける「New(N)」

の3つがあります。

「Review(R)」には、毎回クラス分けを受ける必要のある「Normal Review」と期限付き(Fixed Review Date)の「Review in years」があります。「Normal Review」は、クラス分けがある競技大会では、その都度クラス分けを受けなければ出場ができません。期限(たとえば2年)付きReviewであれば、期限(2年)後の最初の出場予定の競技大会で行われるクラス分けを受ける必要があります。期間内であればクラス分けがある競技大会であってもクラス分けを受けることなく出場可能です。しかし、パラリンピックのような特定の国際大会に関しては、「New」や「Normal Review」の方はクラスの条件を満たしていても出場できません。

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