日本ゴールボール協会は、公益財団法人JKAが実施している「競輪とオートレースの補助事業」にて、以下の事業を採択いただきましたのでご報告いたします。
【整理番号】 2024P-064P
【補助事業名】 2024年度 スポーツの振興、スポーツ界における諸問題の解決に資する事業、セミナー及び調査研究等 補助事業
【補助事業者名】 一般社団法人 日本ゴールボール協会
1 補助事業の概要
(1)事業の目的
スポーツ基本法にも明記されているとおり、スポーツには「見る」「する」「支える」という3つの側面がある。「見る」「する」「支える」を増やしていくために、まずは「知る」ことを重視しています。
本事業はパラスポーツやゴールボールを「知る」、パラスポーツやゴールボールの振興・普及を目的に実施します。
(2)実施内容
ゴールボール競技は健常者スポーツにはない、視覚障害者スポーツに独自なスポーツです。そのため、一般の学校や体育施設でゴールボール用具を見る・触る機会はなく、競技を体験する機会も限られています。「ゴールボール・タッチ・キャラバン」という事業名称で、ゴールボールを体験的に知ることができるゴールボール競技専用の用具を触る(タッチする)イベント/ブース出展を全国展開します。
触ってもらう専用用具のひとつは、鈴が2つ入った競技用のボールです。大きさはバスケットボールと同じ大きさ(7号球)ですが、重さは約2倍(1.25㎏)あります。バスケットボールと比較して触ってもらうことで、大きさ、重さ、硬さ、音などの五感を通じて伝えることができます。
もうひとつの専用用具はアイシェード(目隠し)です。スキー・ゴーグルと同じ形をしていますが、光を通さないように黒塗りになっています。視覚障害者にも障害の程度の多様性があること、アイシェードを装着すれば晴眼者でも視覚障害者と一緒にスポーツができることを伝えます。
ルールや競技概要を伝えるだけでなく、ゴールボールの用具に触れてもらうことで感覚として参加者の記憶に残しつつ、思いきり投げてみたいという「する」欲求を刺激することを狙います。それぞれの地域の盲学校や視覚特別支援学校の教員や生徒、障害者スポーツ協会などの協力を要請し、実施することで、視覚障害者・児への理解を地域に広めていくことも行います。