視覚障害者のために考案されたスポーツで、視覚に障害のある人たちが行うチームスポーツです。第二次世界大戦で視覚に障害を受けた傷痍軍人の人たちのリハビリテーションプログラムとして考案された障害者スポーツ独自の競技です。

はじめてのゴールボール(競技紹介編)

チーム編成

 1チームは、コートに入る3名の選手、3名までの控え選手、3名までのエスコートで構成されます。IBSA公認大会では、全ての選手は、B1/B2/B3のIBSAのクラス分けを持っていなければなりません。

 各選手のユニフォームの前後には、18cm以上の番号をつけなければいけません。
 番号は1から9のいずれかでなければならず、番号はレフェリーもしくはテーブルオフィシャルに見えるようにしなければなりません。

競技時間について

 競技時間は、前半後半、各12分で合計24分で行います。ハーフタイムは5分間です。同点で前後半を終了した場合は、6分の延長戦を行います。延長戦はゴールデンゴール方式で、どちらかが得点を決めたところで終了します。
 延長戦でも勝敗が決まらない場合は、サッカーのPK戦に似たエクストラスローを行います。エクストラスローは、ベンチに入っている選手が、1対1で投げ合います。

コート

 コートは、長さ18m×幅9mの長方形で、6人制バレーボールのコートと同じ広さです。コートの両端には、ゴールの内側が幅9m、高さ1.3m、50cm以上の奥行きがあるゴールが設置されています。

 コートは、3mずつの6つのエリアに分けられます。両サイドのゴール前から、長さ6m×幅9mがチームエリアと呼ばれ、長さ3m×幅9mの二つに分けられます。ゴールに接したエリアは、オリエンテーションエリアと呼ばれ、ゴールから離れたエリアをランディングエリアと呼びます。コート中央にある、長さ6m×幅9mは、ニュートラルエリアと呼ばれ、センターラインによって二分されています。

 コート上の全てのラインは、幅5cmのラインテープによってマーキングがされ、ラインテープの下には、太さ3mmのひもが入っています。選手はこの凸を触ったり踏んだりして位置や方向を把握しています。

ボール

 バスケットボール(直径約24cm・周囲約75.5cm)とほぼ同じ大きさです。
 硬いゴムでできていて、重さは、バスケットボールのほぼ2倍の1.25kgあります。
 ボールには、中に鈴が2個入っていて、その音が聞こえるように上半球に4つ、下半球に4つ、合計8カ所の小さい穴が交互に空けられています。ボールは空気圧ではなくゴムの形状で球体を保っていて、弾みにくくなっています。

アイシェード

 視力や視野などの障害の程度で差が出ないように、選手は完全に目隠しをして、同じ条件で競技を行います。
さらに、アイシェードの下にはアイパッチを貼って、徹底的に視覚がふさがれています。
 試合前や試合中もアイシェードがズレていないか、審判が厳しく確認をしています。

チームタイムアウト

 タイムアウトは、前半後半合わせて4回まで取ることができます。ただし、そのうちの1回は前半に取らなかったら、後半は3回になります。延長戦では、前後半を通じて1回とることができます。

 1回のタイムアウトは45秒間です。この時だけは、ベンチスタッフがコートの中に入って、選手に情報やアドバイスを伝えることができます。試合状況や戦術の変更など様々なことが短い時間に話されています。その後のプレイを大きく左右するので、注目です。

選手交代(チームサブスティテューション)

 選手交代は、前半後半合わせて4回まで実施できます。そのうちの1回を前半で実施しなかったら、後半は3回になります。また、ハーフタイム中の選手交代は、回数に数えられません。

 延長戦は、1回だけ選手交代が認められます。

攻撃(スローイング)について

 攻撃は、一定時間の制約がある中で、相手の選手と選手の間やゴールポスト際を狙ったり、バウンドボールで相手を乗り越えるようなスローイングを行います。

 基本は、転がさなければなりませんが、投球されたボールが、自陣チームエリアとニュートラルエリアの両方に最低1回接していれば有効なスローとみなされています。選手は、音を立てないように移動したり、助走の方向と投球する角度を変えて投げたりと、いろいろな方法を使って得点を狙います。

守備(ディフェンス)について

 幅9mのゴールを3人で守ります。そのため、ディフェンスのときは全身を使って守ります。

 最初にボールに触れてから10秒以内にセンターラインを超える攻撃をしなければならない時間の制約があるため、いかにボールを弾かないようにするのも重要。それまでの間であればボールをパスすることも可能です。

はじめてのゴールボール(ルール編)

ペナルティーについて

 ペナルティーは、ペナルティースローになる反則とボールの所有権が移る反則があります。また、スローイングをした選手など個人に課されるもの(パーソナルペナルティー)とチームに課されるもの(チームペナルティー)があります。

ペナルティースローになる反則

有効なスローイング

 投げ出されたボールがチームエリア(ハイボールライン/自陣ゴールラインから6mにひかれたラインより手前)とニュートラルエリアで最低1回ずつ床に触れているとき。

ハイボール <パーソナルペナルティー>

 投げ出されたボールがチームエリア(ハイボールライン/自陣ゴールラインから6mにひかれたライン)を超えて床に触れたとき。

ロングボール <パーソナルペナルティー>

 投げ出されたボールがチームエリアでバウンドし、次のバウンドニュートラルエリアでバウンドしなかったとき。

ショートボール <パーソナルペナルティー>

 有効に投げ出されたボールが相手のチームエリアまで届かずに止まったとき。

アイシェード   <パーソナルペナルティー>

 コート上の全ての選手は、前半開始と後半開始のアイシェードチェックから終了時までアイシェードを着用していなければなりません。選手が、レフェリーの許可無く自分のアイシェードや他の選手のアイシェードを触れたときは、アイシェードという反則になります。

・ 10セカンズ   <チームペナルティー>

 攻撃されたボールが守備側の選手に最初に触れ、そこから相手に投げ返したボールがセンターラインを10秒以内に超えなかったとき。

ノイズ   <チームとパーソナルペナルティー>

 投球者も含む攻撃側のチームが、スローイングをする選手の投球動作に入る瞬間から守備側に不利になるような音を出したとき。

イリーガルコーチング   <チームペナルティー>

 ベンチのコーチや選手が、試合中(タイムアウト、ハーフタイムなどオフィシャルブレイク時以外)にコートの選手に指示をしたとき。

イリーガルディフェンス  <パーソナルペナルティー>

 ディフェンスをする選手が、自陣のチームエリアの外でボールに触ったとき。

ペナルティースローについて

 ペナルティーは、それを科せられた選手が一人で守らなければなりません。チームペナルティーやノイズで対象の個人が特定できなかった場合は、ペナルティーを科す選手を相手チームが指名できます。

ボールの所有権が移る反則

ボールオーバー

 守備をして跳ね返ったボールが、センターラインを越えたり、ニュートラルエリアのサイドラインを越えてコートの外に出た場合は、相手ボールとなります。

プリマチュアスロー

 審判の「プレー!」のコールの前に投球したとき。

デッドボール

 投球したボールが、相手選手に触ることなくチームエリア内で完全に止まった場合は、反則となって相手ボールになります。

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 ペナルティーは、ペナルティースローになる反則とボールの所有権が移る反則があります。また、スローイングをした選手など個人に課されるもの(パーソナルペナルティー)とチームに課されるもの(チームペナルティー)があります。

ペナルティースローになる反則