オーストラリア男子代表チームと合同トレーニングを実施

2023年2月6日(月)から8日(水)の3日間、オーストラリア代表チーム「オージー・ストーム(嵐)」がゴールボール日本代表「オリオンJAPAN」の強化合宿に参加し、合同でトレーニングを行いました。この合同トレーニングは、ゴールボール・オーストラリアおよびブラインドスポーツ・オーストラリアとの協定に基づく「パラスポーツ振興のための交流事業」(Exchange Programs to Promote Para Sport、「EPPPS」)として実施しています。

オーストラリアの選手もコーチも、日本から技術を学ぼうとする姿勢がとても印象的でした。ディフェンス・システムの理論やバウンドボールの守り方などを教えてほしいという要望があり、市川総監督が直接指導する場面のほか、選手同士で教えあう光景がたくさん見られました。日本選手はオーストラリア選手に伝わるように、英語、日本語、ジェスチャーをフル活用し、通訳の力も借りながらコミュニケーションをとっています。オーストラリア選手は真剣なまなざしで話を聞き、実践の中で試行錯誤を繰り返し、多くのことを吸収していました。

合同トレーニングの最終日には、2月8日(水)には在日オーストラリア大使館の方も視察に来られ、日本男子トップチームとの試合を見学いただきました。互いのユニフォームを交換したり、記念撮影をしたりと楽しい時間を過ごし、両国にとって非常に濃厚な3日間となりました。

安室早姫(あむろさき)選手

オーストラリア男子チームとの合同合宿に参加させていただき、オーストラリアの選手たちが教えてもらったことに対し気になることを細かいところまで確認し、チャレンジしている姿がとても印象的でした。女子チームもオーストラリア男子チームのボールでディフェンス練習をさせていただいたり、練習試合をさせていただいたりと、良い経験になりました。
日本選手と海外選手が混ざり合って練習している風景はとても不思議な感じがしましたが、言語の壁を越えて「ゴールボール」という共通のものを囲んで両国が一つになって練習できた時間は、とても楽しく素晴らしい時間でした。できれば次は女子チームとも合同合宿ができたら良いなと思います。このような機会を与えていただきありがとうございました。

鳥居陽生(とりいはるき)選手

今回の合同合宿を通して世界と日本のプレースタイルや練習方法の違いなど自身の中に無かったものを学べたり、海外選手の特徴の1つでもある大きな身体を活かしたディフェンスや威力のあるボールを体感でき、これからゴールボールをやっていく上でとても良い経験ができました。その経験をこれからの日々の練習やトレーニングに活かしていきたいです。そしてまたオーストラリアだけでなく多くの海外のプレイヤーと交流していきたいと思います。

なお、ゴールボール日本代表強化合宿は2月4日(土)から12日(日)まで、日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成により行われています。